転職できる人が羨ましいと感じる人へ!あなたが動き出すための3ステップ

「また同期が転職して年収アップしたらしい…」
「あの人はいつも良い条件で転職している…」
こんな話を聞くたびに、なぜか胸がざわつきませんか。自分のアンテナが転職やセカンドキャリアに向かっていればいるほど、この手の話は耳に入ってくるものです。
転職できる人を見ていると、自分とは何が違うのだろうと考えてしまいます。
実は、転職できる人とそうでない人の間には、明確な違いがあります。
それは特別な才能や運ではありません。考え方と行動パターンの違いです。
この記事では、なぜ転職できる人が羨ましく見えるのか、そして、あなたが転職成功者になるための具体的な方法をお伝えします。
この記事を書いた人
40代、元教員。
小学校で教頭を務めたが、自分の働き方に疑問を感じ始め、退職を決意。
45歳で退職して、学習塾とフリースクールを起業。
自分らしい生き方とキャリアを模索して奮闘中!
この記事でお伝えすること
- 転職できる人を「羨ましい」と思う心理
- 転職できる人が行っているマインドセット
- 転職できる人になるための5STEP
- 転職活動中の不安や挫折を乗り越えるには
なぜ「転職できる人」が羨ましく見えるのか?その裏にある真実

(1)成功体験ばかりが耳に入るメカニズム
転職できる人が羨ましく見える理由の一つは、成功した話ばかりが耳に入ることです。
転職に失敗した人や、転職活動で苦労している人の話は、あまり表に出てきません。
人は成功体験を語りたがる傾向があります。一方で、失敗や苦労話は隠したがります。そのため、転職市場では成功事例ばかりが目立ってしまいます。
SNSでも同じ現象が起きています。転職成功者は「年収○○万円アップしました!」と投稿します。しかし、転職活動で苦労している人は、その状況を積極的に発信することは少ないです。
この情報の偏りが、転職できる人への羨望を生んでいます。実際には、多くの人が転職活動で試行錯誤しているのです。
(2)「行動力」と「情報収集力」が生む差
転職できる人とそうでない人の最大の違いは、行動力と情報収集力です。転職成功者は、思い立ったらすぐに行動を起こします。
例えば、転職を考えた時点で転職サイトに登録します。転職エージェントにも相談します。業界研究も始めます。このような小さな行動の積み重ねが、大きな差を生みます。
あなたの現状はいかがでしょうか。
情報収集においても、転職できる人は効率的です。複数の情報源を活用して、偏りのない情報を集めます。一方で、転職に踏み切れない人は、限られた情報源に頼りがちです。
転職サイトだけを見て判断したり、身近な人の意見だけを参考にしたりします。情報の幅が狭いと、適切な判断ができません。
あなたもなれる!「転職できる人」が共通して持っている3つのマインドセット

(1)明確な「目標」を設定する力
転職できる人は、明確な目標を持っています。
「なんとなく今の会社を辞めたい」ではなく、「3年後に年収を100万円上げたい」「マネジメント経験を積みたい」といった具体的な目標です。
目標が明確だと、行動も明確になります。
年収アップが目標なら、市場価値の高いスキルを身につけようと考えます。
マネジメント経験が欲しいなら、リーダーポジションのある企業を探します。
曖昧な目標では、曖昧な行動しか生まれません。転職活動も中途半端になってしまいます。
まずは、自分が転職で何を実現したいのかを明確にしましょう。
目標設定においては、SMARTの法則が有効です。
- Specific(具体的)…明確で具体的な目標を立てる
- Measurable(測定可能)…達成度を測れるように数値や指標を設定する
- Achievable(達成可能)…現実的で達成可能な範囲の目標にする
- Relevant(関連性)…その目標が自分にとってどれほど重要か、なぜ達成したいのか
- Time-bound(期限)…期限を設けて、動き出せるようにする
上記の5つの要素を満たすような形で、目標を設定してみてください。
(2)自分の「市場価値」を正しく理解している
転職できる人は、自分の市場価値を客観視できています。どのようなスキルや経験が評価されるのか、どの業界や職種で需要があるのかを把握しています。
市場価値の理解には、スキルと経験の棚卸しが欠かせません。これまでの業務で身につけたスキル、成果、経験を洗い出します。そして、それらが転職市場でどう評価されるかを分析します。
転職サイトの年収診断ツールを活用するのも一つの方法です。複数のツールを使って、自分の市場価値の相場を把握しましょう。ただし、これらのツールは参考程度に留めることが大切です。
転職エージェントとの面談も市場価値を知る良い機会です。プロの視点から、あなたのスキルや経験がどう評価されるかをアドバイスしてもらえます。
(3)変化を恐れない「ポジティブな思考」
これはちょっと、上記の2つに比べて、精神力というか内面的な話になってしまいますが…
転職には不確実性が伴います。新しい環境で上手くやっていけるか、期待した成果を得られるかは、やってみないと分かりません。転職できる人は、この不確実性を恐れません。
むしろ、変化をチャンスと捉えています。現状に満足していても、より良い環境があるなら挑戦してみようと考えます。失敗を恐れるよりも、現状維持のリスクを重視します。
しかし、40代ともなれば、家族や会社へのしがらみなど、考慮しなければならない状況は多々あります。ですから、現状維持の方向へと思考が流れていくのは、同じ40代の人間として、とても共感できます。
また、お聞きになったことがあるかもしれませんが、人間には現状維持バイアスというものがあります。変化や未知の状況を避け、慣れ親しんだ現状を維持しようとする心理傾向です。この心理の裏には、損失を防ぎたいという心理が隠されています。
ネガティブ思考は転職活動の大きな障害です。
「どうせ自分なんて」「今の年齢では無理」といった思い込みは、行動を妨げてしまうことにつながります。
では、ポジティブ思考を身につけるにはどうするとよいのでしょうか。
それは、小さな成功体験を積み重ねることが有効です。
転職活動においては、書類通過や面接通過といった小さな成功を喜びましょう。
今日から始める!「羨ましい」から「できる」に変える5つのstep

Step1:徹底的な「自己分析」で軸を見つける
転職成功の第一歩は、自己分析です。
自分の強み、弱み、価値観、キャリアの方向性を明確にします。
自己分析では、これまでの経験を棚卸ししてみることをお勧めします。
生まれてから現在までの経験を時系列で整理しましょう。その中で、最も充実感を感じた瞬間、成長を実感した瞬間、ネガティブ体験をした瞬間を特定します。
そうすることで、あなたが大切にしている価値観を発見することができます。充実感や成長からは、大切にしている価値観、ネガティブ体験からは、大切にできなかった価値観(←だからこそ、それが大切にしたい価値観)と考えられます。
実際に私も、自分の人生で印象的な出来事を幼少期から書き出してみました。そこから、自分の印象に残っている体験を改めて振り返ってみると、共通点のようなものが見つけ出せました。それが、自分が大切にしている価値観なのだと思います。
強みと弱みの分析も重要です。上司や同僚からの評価、自分が得意だと感じること、苦手だと感じることを整理します。
診断ツールもたくさんありますから、利用してみるのも一つの方法だと思います。客観的な視点で自分の強みや弱みを知ることができるでしょう。
ちなみに私は、「ストレングスファインダー」という診断を受けてみました。ネット上で受けられて診断結果もすぐに参照できるのでとても手軽です。この診断では、人間がもつ才能(資質)を34に分類したうえで、自分を特徴づける才能(資質)を上位から順に並べてくれます。そこから強みや弱みを見いだし、強みを生かす働き方や弱みを強みに変える方法などを考えていく材料とします。
さて、診断の結果はどうだったかというと、私にとってかなり納得がいくものでした。レポートを読んでいくと思わず大きくうなずいてしまうことが、たびたびありました。一方で、ちょっと意外な才能も上位にランク付けされていて、新たな自分を発見したようで面白くもありました。値段は少し高いですが、とても興味深く、客観的に自分の才能を知ることができるので、個人的にはかなりおすすめです。
価値観の明確化では、仕事で何を重視するかを考えます。年収、やりがい、ワークライフバランス、成長機会など、優先順位をつけてみましょう。
キャリアの軸が定まると、転職活動の方向性も明確になります。どのような企業や職種を目指すべきかが見えてきます。
Step2:具体的な「キャリアプラン」を立てる
自己分析の結果を基に、具体的なキャリアプランを立てます。
短期(1-2年)、中期(3-5年)、長期(5-10年)の目標を設定しましょう。
短期目標では、次の転職で実現したいことを明確にします。
年収アップ、スキル習得、役職昇進など、具体的な目標を設定します。
中期目標では、キャリアの中間地点での姿を描きます。どのようなポジションにいたいか、どのようなスキルを身につけていたいかを考えます。
長期目標では、最終的に目指すキャリアの頂点を設定します。経営者、専門家、コンサルタントなど、将来なりたい姿を明確にします。
逆算思考で、今やるべきことを導き出します。長期目標から中期目標、中期目標から短期目標、短期目標から今日の行動へと逆算します。
キャリアプランは定期的に見直しましょう。環境の変化や価値観の変化に応じて、柔軟に修正することが大切です。
Step3:効果的な「情報収集」と「人脈」の活用
転職活動では、情報収集が成功の鍵を握ります。
業界動向、企業情報、求人情報を幅広く収集しましょう。
業界研究では、業界全体のトレンドや将来性を調べます。
成長している分野、衰退している分野を把握します。
業界団体のレポートや専門誌が参考になります。
企業研究では、転職候補の企業を詳しく調べます。
事業内容、財務状況、企業文化、働く環境などを調査します。
企業の公式サイト、四季報、口コミサイトを活用しましょう。
人脈の活用も重要な情報収集手段です。
業界の先輩、転職経験者、転職エージェントから生の情報を得られます。
OB・OG訪問は特に有効です。実際にその企業で働いている人から、リアルな情報を聞くことができます。転職会議やLinkedInを活用して、コンタクトを取ってみましょう。
業界セミナーや転職イベントへの参加もおすすめです。
最新の業界動向を学べるだけでなく、人脈形成の機会にもなります。
Step4:プロの力を借りる「転職エージェント」の賢い使い方
転職エージェントは転職活動の強い味方です。
非公開求人の紹介、書類添削、面接対策、年収交渉など、幅広いサポートを受けられます。
エージェント選びでは、業界特化型と総合型を使い分けましょう。業界特化型は専門性が高く、深い情報を得られます。総合型は求人数が多く、幅広い選択肢があります。
複数のエージェントに登録することをおすすめします。
エージェントによって得意分野や保有求人が異なるため、選択肢が広がります。
エージェントとの面談では、率直に希望を伝えましょう。
年収、勤務地、職種、企業規模など、譲れない条件を明確に伝えます。
曖昧な希望では、適切な求人を紹介してもらえません。
適切な求人を紹介してもらえなければ、時間を無駄にしたと感じたり、エージェントに対して不満を抱いたりすることにつながるかもしれません。ですから、希望を明確に伝えておくことが必要なのです。
定期的な連絡も大切です。転職活動の進捗や考えの変化を共有しましょう。エージェントとの信頼関係が深まると、より良いサポートを受けられます。
Step5:小さな「成功体験」を積み重ね、自信に変える
転職活動は長期戦になることがあります。モチベーションを維持するために、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。
例えば、スキルアップのための学習をすること。
資格取得、セミナー受講、書籍学習など、自分の成長を実感できる活動に取り組み、成果が表れれば、成功体験となるでしょう。
副業やボランティア活動で新しい経験を積むのも成功体験につながります。
本業では得られないスキルや経験を身につけられます。このことは、転職面接でのアピールポイントにもなります。
転職活動自体でも成功体験を見いだせます。
例えば、書類選考の通過、面接での好感触、企業からの高評価などは、どれも小さな成功体験と言えるでしょう。自分の取り組みに価値を感じることができるようなマインドでいることが必要なのかもしれません。
成功体験は記録に残しましょう。日記やノートに書き留めて、振り返りの材料にします。自信が揺らいだ時に、これまでの成功を思い出すことができます。
転職活動中の「不安」や「挫折」を乗り越えるためのヒント

とはいえ、ゴールの確約がない転職活動をしていると、不安や挫折を感じることだって、ときにはあるでしょう。
しかし、そこで立ち止まっていても現状は変えられません。もしも、そうなってしまったときはどうすればよいのでしょうか。そのヒントを解説します。
(1)無理のない「計画」と「休息」の重要性
転職活動では、無理のない計画を立てることが大切です。
現職を続けながらの転職活動は、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。
私の場合は、転職ではなく起業すると決めていたので、現職を続けながら企業の準備をしてきましたが、それはなかなか大変でした。決めること、やることが目白押しだったからです。
無理のない計画を立てるためには、週単位、月単位で転職活動のスケジュールを組みましょう。書類作成、企業研究、面接対策などを計画的に進めますが、ある程度のスパンで計画しておくことで、計画に余白をもたせます。詰め込みすぎると、疲労やストレスの原因になります。
適度な休息も重要です。転職活動に没頭しすぎると、冷静な判断ができなくなります。
週末は転職活動を忘れて、リフレッシュする時間を作りましょう。
運動や趣味の時間を確保することも大切です。身体を動かすことでストレス発散になり、頭もすっきりします。好きなことをする時間は、心の余裕を生み出します。
睡眠時間も確保しましょう。睡眠不足は判断力や集中力を低下させます。転職活動中こそ、規則正しい生活リズムを心がけましょう。
(2)周りの意見に左右されない「自分軸」を持つ
転職活動中は、周りから様々な意見やアドバイスを受けます。
家族、友人、同僚、上司など、多くの人が意見を言ってくるでしょう。
すべての意見を真に受ける必要はありません。
参考程度に留めて、最終的な判断は自分で行いましょう。
あなたの人生はあなたが決めるものです。
私は退職を決めた際、周りからいろいろ言われることは想定していたので、あえて職場の誰にもぎりぎりまで伝えませんでした。(もちろん上司には伝え、正しい手続きで退職を迎えました)私の心の中には、「私の人生は私が決めるもの。私の人生の責任を他人がとってくれることはない」という思いがありました。これが「自分軸」というものなのかもしれません。
情報の取捨選択も重要です。インターネット上には転職に関する情報が溢れています。すべてを鵜呑みにせず、信頼できる情報源を見極めましょう。
相談相手の選び方も大切です。転職経験者や業界の先輩など、実体験に基づいたアドバイスをくれる人を選びましょう。感情的な反対や根拠のない意見は、参考にする必要がありません。
私の話ばかりで恐縮ですが、私は職場の人にこそ相談しなかったものの、仲のよい本当に信頼できる友達数人には、退職・起業について相談していました。一人で大きな決断をすることは、とてもたくさんのエネルギーが必要です。ぜひ、相談相手を見付けてください。
自分軸を持つためには、定期的な振り返りが有効です。なぜ転職したいのか、何を実現したいのかを常に意識しましょう。迷った時は、初心に戻ることが大切です。
まとめ|「うらやましい」から「できる人」への転換
転職できる人がうらやましく見えるのは、成功体験ばかりが目立つからです。しかし実際には、多くの人が試行錯誤しながら転職活動を行っています。
転職成功者と一般的な人の違いは、明確な目標設定、市場価値の理解、ポジティブな思考の3つのマインドセットです。これらは誰でも身につけることができます。
そのうえで、「うらやましい」から「できる人」になるための5つのステップをご紹介しました。自己分析、キャリアプラン策定、情報収集、転職エージェントの活用、成功体験の積み重ねが転職成功への最短ルートです。
また、転職活動中の不安や挫折は誰もが経験するものです。無理のない計画と適度な休息、そして自分軸を持つことで乗り越えられます。
動き出さなければ、何も変わらない。
今日から行動を始めて、理想のキャリアを実現しましょう。
転職は人生を変える大きなチャンスです。
そのチャンスを掴むかどうかは、あなた次第です。
あなたの大きな一歩を応援しています。